各種車検の特徴

この項目では、大きく分けた分類で書いていきます。

  • ディーラー車検
  • 整備専業工場
  • スタンド
  • ユーザー車検

私の勤める会社は整備専業工場なので、一部は偏見があるかもしれないので、参考程度にお願いいたします。

ディーラー車検

ディーラー車検の特徴ですが、一言でいうと高い信頼性です。

メリット

  • その車のスペシャリストがいるので、高い技術力がある
  • 同じ車ばかりなので、壊れやすい部分などのデータがある
  • メーカー保証期間中なら、そのままスムーズに整備ができる
  • パックなどに入っていれば、点検忘れなどを防いで安心して車に乗れる

こんなところでしょうか。

当然、メーカーが作った車の専売権のある会社はその車に対しての知識レベルも高いものがあります。

特に、保証期間中に車が壊れた場合の保証整備では、壊れた部分がわからずともそこらじゅうを新品に交換できるため

必然的に車は修理されて帰ってきます。

最後のパックなどについては、トヨタさんの保証がつくしプランなどで最近話題になっていると思いますが

車は動けばいい!って思っている人には、至れり尽くせりのすばらしい内容だと思います。

デメリット

  • 値段が高い
  • アフターパーツなどに融通が効かない
  • 車の買い替え案内がうるさい

値段が高いのは皆さんもご存知だと思います。

技術料がディーラーは高いことが原因ですね。

高い技術力にはそれなりの対価を払うのは当たり前ということなんでしょうか。

アフターパーツに関しては、グレーゾーンはすべて入庫拒否します。

ディーラーで売ってユーザーが改造してもすべてだめですね。

保安基準に少しでも逸脱するなら問答無用です。

これは、社内でも徹底されていることが多く、メカニックの車にも一週間に一度とか点検の日があって

Aピラーの三角ガラス周辺にツイーターをつけていたのが確認され、目の前でもぎ取られた!

と涙していたメカニックが私の友人にもいます(笑)これは三角ガラスの近くに視認性を悪くするものがあってはならないという基準に従っての行動ですね。

車の買い替えですが、販売会社なので仕方ないと思いますが・・・

私の会社に入ってくるお客さんでも、買い替え案内が多すぎてむかついて工場を換えてこっちに来た!っと言っている人が多いので、仕方ないかもしれませんね。

消耗品の中でも快適装備系の交換が非常に多いのもお金がかかる原因ですね。

いずれにせよ、総合的に見ればお金をたくさん使っても安心安全が一番って方にはディーラー車検は適任ですね。

整備専業工場

整備技術のばらつきが多く、信頼できる整備工場を見つけられればディーラー以上のサービスが受けられる可能性がある

メリット

  • 整備技術
  • 値段
  • 整備の融通性

整備専業工場ははっきりといってぴんからきりまでです。

ディーラー以上の技術力がある整備専業工場もあり、あけてしめるだけしかできない整備専業工場もあります。

技術の高いところでは、ディーラーなどからも、一般整備を受けています。

意外とユーザーさんは知らないかもしれませんが、メーカー保証が受けられる年式以外の自社の車は外注に出すことが多いです。

特にエアコン廻りや、ミッションオーバーホールなどは、ディーラーはまずやりません。

その時間があれば、車検や点検で楽に儲けを出すことができますからね。

そこで下請けとして外注の整備専業工場が出てきます。

そんな整備技術の高い工場を見つけられると、安めの値段でいい整備をしてもらえるかもしれません。

あ、いい整備専業工場の見分けかたは、警視庁車両の一般整備を請け負っているかどうかが見極めのポイントになるかも。

警視庁車両は大体24時間稼動なので、1年間で8万キロ以上走行距離が伸びことはざらです。

大体30万キロ前後で入れ替えになることが多いので、それまでには、一般的には壊れない部品がそこらじゅう壊れます。

そんな車を常に整備診断していれば、嫌でも技術は身につきます。

値段はさておき、整備の融通性ですが、ディーラーに断られたグレーゾーンの車でも

きちんと保安基準を理解している検査員がいる工場では、受付します。

完全に保安基準に適合していない車を車検に通すことはできませんが、それを保安基準に適合するように修理し、車検に通す

ということも毎日のようにやっているので、融通はききます。

それぞれにこだわりがあるので、車検毎にブレーキを全バラして、きちんとグリスアップして、ブレーキの揉みだしまでする工場や

エンジンルームの中をぴかぴかに磨き上げお返しする工場、簡易コーティングを外装にしてお返しする工場もありますね。

そんな素敵な整備専業工場を見つけられることが車の長持ちの秘訣かもしれません。

デメリット

  • 整備技術
  • 接客応対
  • 清潔感

また同じ項目ですが、整備技術の無い整備専業工場は最悪です。

ペーパー車検で車検を通したり、できもしない整備を受け付けて結局修理しきれずディーラーに車を出したり・・・

現に1年間に何件も指定工場取り消し処分を受けたり保安基準適合書発行停止処分を受けたりする整備専業工場が後を絶ちません。

信頼できる工場以外では、ユーザー車検に自分で持ち込んだほうがよっぽど安心できるところもあります。

あと、接客応対に関しては、整備専業工場はディーラーに比べれば月とすっぽんですね。

確かに、非常に応対の良い工場もありますが、大体は昔からの職人工場です。

ぶっきらぼうで、対応が悪いところがぴか一の技術を持ってたりするから困るんですよね・・・。

あと、清潔感はあまり無いかもしれません。

特に女性ユーザーに指摘されるのが「暗くて入りづらく、怖い」です。

なので、女性ユーザーはディーラーさんに行くことが多いです。

ぜひ、整備専業工場はさらなる飛躍のためにユーザーさんの意見を聞いてほしいですね。

最後に、高い技術力を持ち、接客応対とかもいい専業工場を探せば値段も安く車の心配は一切要らない!ですね。

スタンド

安く手軽で燃料割引などがおすすめ

メリット

  • 値段
  • サービス

ガソリンスタンドさんの最大のメリットは値段でしょう。

個人的にはここに代行業者さんも書いたほうがいいのかな?と思うのですが、頼むなら自分でユーザー車検に行ったほうがメリットが大きいと考えているため、省きます。

値段については、ディーラーや整備専業工場では打ち出せない金額を出してきます。

オートバックスさんとかの格安車検にも交渉しだいで打ち勝つ場合もありますね。

特に最近では、指定工場などになるガソリンスタンドも多いので、技術面などもクリアしてくる場所も増えています。

あまりガソリンスタンドさんに車検を出す機会が無いのでここまでにしておきます。

デメリット

デメリットに関しては、うちの工場で困っていることがあるので、それを書きますね

エアコンの添加剤とか、燃料の水抜き剤とか、ユーザーを不安にさせる文言で売りにくるのをやめてほしいですね

不安になったユーザーさんがうちの工場に駆け込んできて、なんの問題も無かったことが多いです。

せっかく、車検とかで、いい整備ができるガソリンスタンドさんが増えてきたのに、もったいないと思います。

ユーザー車検

格安!自分で基本的なことがわかり、車をいじれる人には最高の制度

メリット

  • 整備費用がかからない
  • 自分の車の状態がわかる
  • 自分の思うとおりの整備計画が立てられる

なんといっても、金額ですね。かかってくる税金や強制保険以外には検査費用や手数料のみで整備料金は一切かかりません

当然、車検前には、自分で整備して分解整備記録簿をつけるか、ほかの整備工場に出す必要はありますが

自分が整備資格を持っていれば、自分の車のことを最初から最後までやれるきっかけになります。

一度検査事務所に持ち込みしてしまえば、そこでできることを学ぶいい機会になるでしょう。

最近では、自分でタイヤの付け替えもできないユーザーさんが増えているので、ユーザー車検を受けてみて、車の仕組みなどを深く知るきっかけになるのはいいと思います。

はじめは、整備資格を持っている人と一緒に同行して、車のことをたくさん学んでみてください。

そんな車のことを良く知りたい人にはユーザー車検はもってこいです。先に言いますが、自分の車の責任はすべて自分で取るという信念をお持ちであれば。

デメリット

  • 自分の車の責任はそのユーザーにある

当然のことですが、持ち込むからには、自分の車の責任はそのユーザーにあるということ。

ここに関しては、自分で見れる部分、見れない部分の区分けをきっちりしたほうがいいですね

個々の責任において、ブレーキ廻りなどの整備を自分でする方もいます。

これでボルト一本でも締め付け忘れたらほかの人が死にますので。

構造をきちんと理解している人なら締め付け忘れなどは絶対に起こさないと思いますが。

もっとひどいのは、自分の車の整備ができない・学ぶ気もなく、値段だけ考えてユーザー車検に行き着く人です。

そんな人には絶対にこの方法はお勧めできません。

なぜなら、適切な整備をせずにユーザー車検に持ち込み、その後車を壊してしまうし、最後には他人を不幸にするからです。

私の会社にもたまに入ってきますが、前回ユーザー車検で持ち込んで大丈夫だったから最低限の整備でよろしく!

という人に限って、整備もせずに乗りっぱなし、オイルも交換してなく、ブレーキオイルでさえ抜き換えをしていない・・・

そんな最低限の知識すらない人にとってはディーラーに車検を出すことをおすすめします。

あくまで安心・安全に乗るために自分でユーザー車検に出すなら、車に対しての時間をたくさんかけてあげられる、情熱のある人じゃないと無理ですね。

一度整備の世界に踏み入れてしまえば、車の仕組みは意外と簡単なことが多いですから。

以上です。それぞれのメリットデメリットを考えながら、お車に長く、安心安全に乗っていきましょう。

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