ヘッドライト

車の前を照らすライト

一般的な項目なので、車を使う上で普段から利用し、効果もよくご存知と思います。

なので、この項目では、車検に通らないところを説明していきます。

車検に通らない部分

  1. ヘッドライトの割れ
  2. 明るさの低下
  3. バルブ切れ等の不点灯状態
  4. 色味
  5. カットライン

大体はこんなところですね。

ほかにもたくさんの項目があるのですが、ひっかかりやすいのは、上記5項目ぐらいですので、ほかの基準は割愛しますね。

ヘッドライトの割れ

ヘッドライト本体に割れがあると車検に通りません。

これは、どこの灯火類でも同じなので、検査官判断になりますね。

明るさの低下

明るさはハイビームのときに最低でも1万5000カンデラ以上ないとだめです。

4灯式だとすこし基準が下がります。

これを測る方法はヘッドライトテスターにかけてみるしかないので、テスター屋さんとかで光軸調整と一緒に見てもらうといいでしょう。

街中を走る車でヘッドライトが黄色くなっている車とか見ると思いますが、ひどくなったやつは車検に通りません。

たとえば

ヘッドライトの曇った車画像

これくらい曇っていると1万カンデラを切っています。

こうなったときに強い見方がピカールです。

あの金属研磨とかに使うピカールでヘッドライトを磨くと、結構きれいになるし、光度も車検に通ることが多いです。

曇ったヘッドライトでユーザー車検に行くときは、行く前にピカールで磨いていくといいでしょう。

その場しのぎなので、本当はコーティングとかしたほうがいいんですが。

お客様の車なので使った研磨剤はピカールじゃないですが、上記画像のエスティマを車検に通るくらいに磨くとこんな感じになります。

磨かれたヘッドライト

これくらいでまで磨くと車検に通ります。

これでも光度が足らない場合は、バルブの交換をお勧めします。

HIDも普通のバルブもそうですが切れなくても、経年劣化で少しずつ光度は下がってくるものなので。

バルブ切れ等の不点灯状態

バルブや配線が切れて、不点灯状態の場合は車検に通りません。

ヘッドライトでは、必ずつかないといけない場所が

  • ハイビーム球左右
  • ロービーム球左右
  • ポジションランプ(車幅灯)左右

こんなにいっぱいあります。車によってはウインカー球・フォグランプ・コーナーリングランプなども追加になりますね。

この中でひとつでも切れていると車検に通りません。

色味

あいまいで困ったチャンな項目の色味です。

検査官の判断によるものが多く、大変あいまいです。

平成18年1月1日以降に生産された車のヘッドライトは色味が白でなければなりません。

それ以前に製作された車は白色または淡黄色でも車検に通ります。

んで、この白が曲者です!車検基準で6000ケルビンまでは認めるが、12000ケルビンは認めない!

とか具体的な基準がありません。

なので、検査官の見た目で白ければいいことになります。これが車検整備をする側を苦しませる基準ですね。

それと、左右で色味は対象じゃないと車検に通りません。

切れかけのHIDとか製作精度の低いものは左右で色味が違うことがありますので、その状態だと車検に通りません。

ちなみに、検査場でのオートで動いて光軸とかを見ている検査機器は、色温度計で測ってくれるわけではないので、検査官の見た目です。

あくまで光度(カンデラ)で検査していますので、お間違え無く。

カットライン

これはユーザー車検ではほぼ見られない項目だと思いますが、一般の指定整備工場とかでは、検査項目に入っています。

日本の車はすべてロービームのカットラインは左上がりになっていて、右を走る対抗車のユーザーさんがまぶしくないようにできています。

これが、アメリカ車などだと、右上がりになっていることがあるんですね。

その状態だと、日本の車検規定には通らないことになっているんですね。

本来だと、輸入車検のときに検査官にはじかれているはずなんですが。

なので、指定整備工場でにカットラインが右上がりの車を持ち込むと車検適合品のカットラインが左上がりになっているものにヘッドライトを交換しないと車検に通せません。

これは、品川運輸局の監査官に何度質問しても同じ回答を出してくるので、矛盾と思いますが、車検をお断りするか交換して対応しています。

ちなみに、この話を右上がりのカットラインのタンドラに乗ったお客様にして、ユーザー車検に持ち込んでもらったところ、普通に通ったそうです。

矛盾は深まるばかりですね。

あ、最後に、車検場での光軸等の計測はハイビームですので、ハイビームにカットラインはありません。

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