純正部品と社外品

純正部品とは

ここでいう純正部品とは
トヨタならトヨタ
スズキならスズキ
ダイハツならダイハツ
といったように、自動車を作っているメーカーの名前で出している部品のことです。
特に、昔から車を知っているユーザーさんには熱烈な人気があります。
昔は社外品の性能が低く、純正部品相当をうたっている部品でも、実際は純正部品の性能にまったく及んでいない
劣悪なものも多かったらしいです。

純正部品のメリットとはなにか

純正部品のメリットはなんといっても車を作っているメーカーが作っているという信頼性です。
その車を知り尽くしたメーカーが作る部品は、その車にあった部品を作るに決まっていますから。
ただ、最近の純正部品は、使い回しが多く、品番を見ると同じクラスの車は同一の部品を使っていることが多いです。
特に消耗品に関しては、非常に多く見受けられます。

純正部品のデメリット

当然車を作っているメーカーが出すものだからデメリットなんてありません!
といいたいところですが、一点だけあります。
はっきりいって値段が高すぎます。
消耗品以外では、純正部品以外設定の無いものが多いですが、一般の整備工場におろす金額が
非常に高いです。
お客様で「部品の値引きして!」っていってくる方も今の時代
かなり多いんですが、純正部品を定価の金額から値引きでもしたもんなら
整備工場の利益は一切無しに近いこと間違いなし!
っていうくらい値引きがありません。

社外品とは

社外品とは、上記の純正部品以外のすべてをいいます。
中には、メーカーに純正部品として、おろしているメーカーから社外品を出しているという面白い事態もあります。
社外品には大きく分けて、2つの種類があります。
  • 純正相当品
  • 純正相当よりある部分が特化しているもの
上記2点です。

純正相当品

これは、メーカーの純正部品に似せた性能で作ったものです。
当然純正部品が成分とかを公表するわけないので、それぞれの社外品メーカーが
成分などを分析して、作るものですね。
基本的には、純正相当品の名前のとおり、純正部品と同じような性能があります。
そして、卸の値段が純正部品と比べて、安いです。
なので、お客様に多少値引きをしてお売りしても整備工場には利益が出ます。
今、整備工場の車検などに出すと、大体が社外品の純正相当の品で対応することが多いようです。
たとえばブレーキパッドなどの消耗品はトヨタ部品が売り出している
ドライブジョイ(タクティー)があります。
純正部品の卸をやっている会社さんが出している社外品なら安心ですよね。
私の働いている会社でもお客様に了解を得た上でここの製品をよく利用していますが
まったく問題ありません。
エンジンオイルの項目で紹介した30万キロ以上走り続けているお客様の
車にもドライブジョイ製品を使わせてもらい、コストダウンしながら
長く乗っています。
なので、安く車検を通すコツとしては、信頼性のおける純正相当品の
消耗品を使ってもらうことがおすすめですね。

純正相当よりある部分が特化しているもの

これについては、車検に通らなくなる部分もあるので、注意が必要です。
今回説明する内容としては、主に消耗品の部分で、さらにブレーキパッドを例に出します。
上記条件である部分として代表的なのが、ブレーキの効き方だと思います。
ブレーキの効き方を極端に良くしたブレーキパッドはそれ以外の部分は純正より劣っている可能性があります。
たとえば、熱の入っていないときのブレーキの効果は純正部品よりかなり悪くなっています。
実際にあるメーカーのサーキット用と銘打ったパッドを持ち込み車検に行ったときは、冷えたまま行ったので
車検に通りませんでした。
ブレーキに関しては、制動力(ブレーキの効き)が基準に達していれば車検に通るのですが
それすらもクリアできないものもあります。
当然用途が違うものなので、そのまま車検を通しに行ってしまうのが悪いんですけども。
基本的にはこういう特化した社外品はチューニング屋の領域なので
車検に通すことを考えたら、重要保安部品に関しては元に戻していったほうがよさそうですね。

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